ノートPCの省電力設定を最適化して、バッテリーを長持ちさせよう。
目次
[スタート]→[コントロールパネル]→[すべてのコントロール パネル項目]→[電源オプション]→[プラン設定の変更]より「電源オプション」ウィンドウを開きます。
スタートボタンの隣、Cortanaの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力します。
※毎回入力するのは面倒なので、出てきた「コントロールパネル」を右クリックして「スタート画面にピン留め」しておくと良いでしょう。
右上の「表示方法」がデフォルトでは「カテゴリ」になっているので、クリックします。
「小さいアイコン」に変更します。
コントロールパネルの全ての機能が網羅された画面になります。
後ろのほうにある「電源オプション」を見つけてクリックします。
電源プランの中から現在のもの（左側のラジオボタンにチェックがついているほう）の「プラン設定の編集」をクリックします。
「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
「電源オプション」が開きました。続けます。
設定変更をした後は必ず「適用」ボタンを押してください
ここから先は「電源オプション」の設定方法について案内します。
その際、自分のパソコンで設定を変更した場合、必ずウィンドウ右下の「適用」ボタンを押してください。このボタンを押すことで作業が保存され、変更が適用されます。
「適用」を押す前に「キャンセル」を押せば作業を取り消せます。間違えた時などは、項目を修正するよりも一旦キャンセルして最初からやり直したほうがいいこともあります。
ラップトップ（ノートPC）デスクトップでは設定項目が異なる場合があります
内蔵電源（バッテリー）を搭載したノートパソコン（クラムシェルやコンバーチブルなど）の場合、コンセントを使っている状態（電源に接続）とバッテリーで駆動している場合それぞれに別々のパラメータを指定できるようになっています。
が、内蔵電源を持たないデスクトップ（ミドルタワーなど）のPCではバッテリー項目が削除されています。
主にノートパソコンで、待機時（離席中など）の消費電力を抑えるために設定する項目です。
ここで指定した時間、ハードディスクへのアクセスがなかった時にハードディスクのモーターが止まります。モーター部分が一番電力を食うためだそうですが、最近はSSD搭載製品も増えており、あまり意味はないかもしれません。
そもそもハードディスクにアクセスがないケースって少ないですし。よっぽど大量に繋いでいるなら別ですが、少なくともCドライブ（プライマリエリア）が入っているハードディスクは滅多に止まらないはずですので、端末の構成と相談して決めると良いでしょう。
「スリープ」項目を見つけて＋ボタンで展開、更に下の「次の時間が経過後スリープする」も展開します。
「設定（分）」をクリックすると数値を入力できるようになります。矢印で1つずつ進めてもいいですし、キーボードから直接数値を入力することもできます。
単位は「分」です。
ちなみにここで期待される効果は省電力だけではありません。
パソコンの立ち上げ（ブート）時にパスワードなどのロックをかけている場合、スリープに入るとロックが作動します。
スリープから復帰するためには再度ロックを解除してログオンする必要があります。これがセキュリティに繋がりますので、パブリックな場所ではスリープ設定をしておくことをおすすめします。
常に電源に接続しているデスクトップではスリープは不要になる場合もあります。極端な話、バッテリー切れが存在しないため節約する必要がないからです。
特に家庭の自室に置いているパソコンの場合はスリープを「0分」にしているケースもあるかと思います。
ただ、職場のPCや友達、家族と共同で使うことがあるPC、ネットカフェ等公共施設のPCの場合、離席中に覗き見されることを防ぐためスリープを設定することになります。
あまり間隔が短いとちょっと目を離したスキにスリープに入ってしまい鬱陶しく、かといって間隔が長いと画面が表示されたままで隠せません。
「これでは短い」と思うなら少し長めに変更し、「長い」と思うなら短めに変更します。この感覚は人それぞれなので、自分の直感に従ってください。
外出先などで電源が確保できなかったとしてもバッテリーで駆動できるノートパソコンは、消費電力について少々シビアに設定する必要があります。
そのために必要なのは設定方法ではなく、「どの部分がどれくらい電力を消費するのか把握する」ということです。闇雲に制限をかけても動作が鈍くなるだけですし、効果が期待できない部分を制限してもたいして意味がありません。
パソコンやスマートフォンなど、コンピュータの中で最も電力を消費するのはどこだと思いますか？
おそらく多くの人が「頭脳」と答えるはずです。電源が入っている間動きっぱなしになるCPUが、電源が入っている限り電力を吸い続けていると思うんじゃないでしょうか。
間違ってはいないのですが程度や割合を見るともっと消費の激しい部品があります。それは「画面（ディスプレイ）」です。
現在主流の液晶モニターの仕組みは懐中電灯にビニールテープを貼ったものと似ています。
要するに画面に表示される情報、文字や画像などをモニター内に配置し、それを後ろから照らす構造になっているわけです。これを「バックライト」といいますが、この光は想像以上に強く、また画面サイズが大きいパソコンでは消費電力がかなり高まります。
暗がりだけでなく照明や直射日光の下、反射が強い場所でも画面が見えるようにするため、強い光で後ろから照らす必要もあるためです。
というわけで、使っていない時はモニターを自動的に消す設定はラップトップコンピュータにとってとても重要な項目になります。しかしその役目を果たすのはスリープではありません。
スリープはあくまでも長時間操作しない時（待機状態）の電力消費を抑える目的で使用します。ちょっと手を離したい時や、作業（ダウンロードなど）を続行したまま離席したい時は後述する「ディスプレイの電源を切る」を使用します。
解説に入る前に用語を整理しておくと、
を指します。
電源制御規格ACPIの定義を当てはめると、ハイブリッドスリープはスリープ（S3）とハイバネーション（S4）の中間に位置するものとなるようです。
スリープがS3、ハイブリッドスリープがS3.5（仮）、ハイバネーションがS4なので、どれを採用するかは利用者の好みや環境、バッテリーの残り時間などと相談する必要があります。
ノートパソコンではバッテリー残量が少なくなると自動的にハイバネーションに入るよう設計されたものもあります。
パソコンの電源ボタンは電源を入れる時にしか使っていない人が多いんじゃないかと思います。昔から「パソコンの電源を切る時に電源ボタンを押す」というのはタブーになってますし、それを扱ったギャグネタなんかも見たことがあると思います。
ただ、ノートパソコンではスリープから復帰する時に電源ボタンを使うことが多いはずです。
こうした電源ボタンの挙動も電源オプションから変更でき、復帰だけでなく「押すとスリープに入る」「休止状態に入る」「ディスプレイの電源を切る」ようにすることも可能なため覚えておきましょう。
たとえばノートパソコンで電源ボタンの操作に「ディスプレイの電源を切る」を指定することもできます。
また、ノートパソコンでは「カバーを閉じた時」の動作を制御する項目も追加されます。
ちなみにこの下にはスリープボタンの挙動を制御する項目もありますが、できることは基本的に電源ボタンと同じです。唯一、スリープボタンではシャットダウンはできません。
なお、いずれにしろ長時間休む時（就寝時など）はシャットダウンを使うと思うので、これらはあまり細かく設定する必要はありません。普段使いたいなーと思ったものを1個だけ設定しておく、程度でも大丈夫でしょう。
省電力機能の1つ、USBのセレクティブサスペンドの切替え方法です。
この機能がONになっているパソコンは、一定時間使用していないUSBポートの電源を切るようになっています。
デスクトップ、ラップトップを問わず、自宅などに置きっぱなしのパソコンでUSB機器（プリンターやマウス、キーボード、スピーカー、外付けHDDなど）を繋ぎっぱなしにしている時、突然USB機器の電源が落ちた経験はありませんか？
もしもあるなら「USBのセレクティブサスペンド」設定を見ることをおすすめします。この設定はデフォルトでONになっていることがあります。
電源オプションから「USB設定」を探して＋ボタンで展開、「USBのセレクティブサスペンドの設定」も展開し、「設定」部分をクリックするとスイッチが表示されます。
主にノートパソコンでは、モニター自体を操作する電源ボタンやメニューボタンが存在しないため、本体の電源を入れたままディスプレイのみ電源を切ることはできません。
が、離席時にスリープしてしまうと作業が中断されてしまうのでそれは避けたいという場合、「ディスプレイの電源を自動的に切る」設定があります。
※これとは別に「電源ボタンを押した時にディスプレイの電源を切る」ようにする設定はあります。これについては電源ボタンとスリープボタンの設定項目をご覧ください。
ディスプレイの電源を切るだけならCPUなどは動いているので作業は中断されません。が、ディスプレイの電源を切ったまま長時間放置して本体がスリープに入ってしまうと結局作業は中断されます。
省電力設定はこのあたりの組み合わせも考えて調節する必要があります。
ただし高頻度型の人もトイレに行くでしょうし、低頻度型の人も手を止めることが多い日もあります。なので一概にどちらかとするのも難しいと思うので、両方を兼用する場合のおすすめパラメータを紹介します。
こうしておけば、短時間の離席であれば作業が中断することはなく、長時間離席してもバッテリーの消費を抑えられます。
スクリーンセーバーの設定方法についてはこちらをご覧ください。
今回紹介した以外にも電源オプションにはいくつかの設定項目があります。
PCI Expressやプロセッサの電源管理項目などですが、これらは値を間違うと深刻な影響が出る可能性も否定できないため「この設定がイイ！」と軽々しくおすすめできません。
なのでここでは扱っていませんが、ご容赦ください。
最終変更時間: 2020年11月4日 1:02 AM
