テクノロジー観測所

Technology Observatory(テクノロジー観測所)は"初心者を卒業した(い)"人を対象とする情報サイトです。

[Chrome]会社や学校、ネットカフェの「共用パソコン」ではシークレットモードではなくゲストモードを使う!

この記事は約2分42秒で読めます

会社の皆が使うPC、情報の授業で使う学校のPC、ネットカフェのPCなど、ひと口でいえば「自分のモノでないPC」を使う時に気をつけるべきポイントは1つ、「プライバシー情報を残さない」ことです。

きちんと削除する、ではありません。忘れたら大変ですからね。そもそも「記録しない」ことが大切です。

閲覧履歴を残さないChromeの「シークレットモード」

google_chrome_secret_window

帽子と眼鏡が特徴のChromeのシークレットウィンドウは見たことがあると思います。

シークレットウィンドウを使うと、その中で行った検索や表示の履歴と表示に使ったCookieはウィンドウを閉じる時に全て削除されます。

検索履歴、表示履歴は活動(アクティビティ)として通常は全て保存されています。Cookie(クッキー)には、ウェブサイト上でログインする時に使用したパスワードなどが保存されます。(このため次回表示時に自動的にログインID/パスワードが入力される機能が使えます)

このような情報は公共のパソコンに残しておくべきではありませんよね。Cookieは一応暗号化されているはずですが、それでも自分のモノでないマシンに残しておくのは安全ではないです。

android_secret_tab_open

スマートフォンのChromeアプリにもシークレットタブがあります。

ただしこちらはあくまでも「タブ」なので、厳密には「自分のウィンドウの中のシークレットなタブ」という扱いになります。履歴などは保存されませんが、Googleアカウントは同じものを使っているためセキュアとはいえません。

どちらの場合もシークレットモードで隠せるのは「行動(アクティビティ)」のみのため、完全に安全とはいいがたいことはご存知でしょうか?

公共のPCに最適なのはChromeのゲストモード

google_chrome_guest_mode

Chromeにはもう1つのセキュアなモードとして「ゲストモード」があります。

学校やネットカフェ等、不特定多数が使う共用・公共のパソコンを利用する時に最も推奨されるのはシークレットモードではなくゲストモードです。

Chromeのシークレットモードとゲストモードの違いとは

シークレットモードでは前述の通りアクティビティが残りません。しかし、Chromeへのログインは引き継がれるため、シークレットウィンドウはそれを開く時に使ったChromeアカウント(Googleアカウント)が紐付いています

これに対してゲストモードはアカウントを分離するためゲスト、文字通り「お客様」向けに最適といえます。

開き方はこちらを参考にしてください。

自PCのChromeを同僚に使わせる前に3秒かけて行うべき操作

google_chrome_guest_mode_2

ゲストモードで開いたChromeにはGoogleアカウントが紐付かないため、ブックマークや拡張機能が使えません

ちょっと不便に思うかもしれませんが検索等の軽い用途で使うには十分でしょう。

なおゲストモードはアカウントだけでなく閲覧・表示履歴やCookieも残らないので、プライバシー情報(と、それに付随する情報)が漏れることはありません。

スマホ・タブレットではシークレットウィンドウを使うかゲストユーザーにする

android_chrome_secret_tab

モバイル版Chromeにはゲストモードがありません。(Android/iOS両方ありません)

モバイル版のChromeにはそもそもユーザーの概念が無い為と思われます。(ややこしいかもしれませんが、モバイル(特にAndroid)ではChromeではなくスマホそれ自体にGoogleアカウントでログインします)

モバイル版のChromeブラウザにはウィンドウの概念がないため、「シークレットタブ」で足りない場合はスマホ自体のログインユーザーを切替えます。

モバイル端末で安全にゲストログインするにはユーザーを切り替える

主にAndroidでは、スマホそれ自体にログインするユーザーアカウントの中にゲストモードがあります。

android_google_account_guest

「設定」→「ユーザー」を見てみるとデフォルトでゲストモードがあります。

android_google_account_guest_mode

通知領域からもアクセスできます。

android_guest_mode_help

ただしこの場合も完全に情報が隔離されるわけではないようですので注意が必要です。

どちらかというとスマホを他の人に使わせるケースは少ないはずですので、パソコン向けのゲストモードを覚えておけば良いかなと思います。

関連記事

  1. 今すぐできるテクニカルSEO URLを検査してみよう
  2. ウェブページの軽量化方法
  3. SEO対策
  4. ディスプレイ広告の最適化方法

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。