会社の皆が使うPC、情報の授業で使う学校のPC、ネットカフェのPCなど、ひと口でいえば「自分のモノでないPC」を使う時に気をつけるべきポイントは1つ、「プライバシー情報を残さない」ことです。
きちんと削除する、ではありません。忘れたら大変ですからね。そもそも「記録しない」ことが大切です。
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閲覧履歴を残さないChromeの「シークレットモード」
帽子と眼鏡が特徴のChromeのシークレットウィンドウは見たことがあると思います。
シークレットウィンドウを使うと、その中で行った検索や表示の履歴と表示に使ったCookieはウィンドウを閉じる時に全て削除されます。
検索履歴、表示履歴は活動(アクティビティ)として通常は全て保存されています。Cookie(クッキー)には、ウェブサイト上でログインする時に使用したパスワードなどが保存されます。(このため次回表示時に自動的にログインID/パスワードが入力される機能が使えます)
このような情報は公共のパソコンに残しておくべきではありませんよね。Cookieは一応暗号化されているはずですが、それでも自分のモノでないマシンに残しておくのは安全ではないです。
スマートフォンのChromeアプリにもシークレットタブがあります。
どちらの場合もシークレットモードで隠せるのは「行動(アクティビティ)」のみのため、完全に安全とはいいがたいことはご存知でしょうか?
公共のPCに最適なのはChromeのゲストモード
Chromeにはもう1つのセキュアなモードとして「ゲストモード」があります。
学校やネットカフェ等、不特定多数が使う共用・公共のパソコンを利用する時に最も推奨されるのはシークレットモードではなくゲストモードです。
Chromeのシークレットモードとゲストモードの違いとは
シークレットモードでは前述の通りアクティビティが残りません。しかし、Chromeへのログインは引き継がれるため、シークレットウィンドウはそれを開く時に使ったChromeアカウント(Googleアカウント)が紐付いています。
これに対してゲストモードはアカウントを分離するためゲスト、文字通り「お客様」向けに最適といえます。
開き方はこちらを参考にしてください。
ゲストモードで開いたChromeにはGoogleアカウントが紐付かないため、ブックマークや拡張機能が使えません。
ちょっと不便に思うかもしれませんが検索等の軽い用途で使うには十分でしょう。
なおゲストモードはアカウントだけでなく閲覧・表示履歴やCookieも残らないので、プライバシー情報(と、それに付随する情報)が漏れることはありません。
スマホ・タブレットではシークレットウィンドウを使うかゲストユーザーにする
モバイル版Chromeにはゲストモードがありません。(Android/iOS両方ありません)
モバイル版のChromeにはそもそもユーザーの概念が無い為と思われます。(ややこしいかもしれませんが、モバイル(特にAndroid)ではChromeではなくスマホそれ自体にGoogleアカウントでログインします)
モバイル版のChromeブラウザにはウィンドウの概念がないため、「シークレットタブ」で足りない場合はスマホ自体のログインユーザーを切替えます。
モバイル端末で安全にゲストログインするにはユーザーを切り替える
主にAndroidでは、スマホそれ自体にログインするユーザーアカウントの中にゲストモードがあります。
「設定」→「ユーザー」を見てみるとデフォルトでゲストモードがあります。
通知領域からもアクセスできます。
ただしこの場合も完全に情報が隔離されるわけではないようですので注意が必要です。
どちらかというとスマホを他の人に使わせるケースは少ないはずですので、パソコン向けのゲストモードを覚えておけば良いかなと思います。
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