ちょっと気がつくのが遅れましたが、Googleのページスピード/コアウェブバイタルなどの指標を計測できるツール「Lighthouse(ライトハウス/灯台という意味)」のエンジン(ロジック)がアップデートされた模様です。
これによって、計測指標は変わっていないと思いますがそれぞれのウェイト(影響度)が変化していましたのでまとめました。
Lighthouse v6→v8で起きたウェイトの変化
まず、前後比較をするためにv6のウェイトとv8のウェイトのキャプチャを並べます。
Lighthouse v6とv8の差異
なお、v7ではウェイトは変わらなかったようで、v6と同じとして扱われています。
指標ごとの変化量
変化量としては以下のようになります。
指標 | v6(とv7)のウェイト | v8のウェイト |
---|---|---|
FCP | 15% | 10% |
SI | 15% | 10% |
LCP | 25% | 25% |
TTI | 15% | 10% |
TBT | 25% | 30% |
CLS | 5% | 15% |
変化トピック
トピックとしては以下のようになります。
- もともとウェイトの低かった3指標(FCP/SI/TTI)が一律で5ポイント下がった
- もともと同率で重要視していたLCPとTBTに5ポイントの開きができ、TBTの影響度が拡大した
- もともと5%しか影響しなかったCLSが15%と、数字の上では3倍に増加した
そもそもLighthouseの「ウェイト」って何?
ちなみにこの「ウェイト」が何なのかというと、最終的なスコア(=Lighthouseスピードスコア。キャプチャの右端の円で描かれている部分の数字)に対する影響度です。
パーセントで表示されていますが、6指標全てを足すと100%になります。
同時に、Lighthouseスピードスコアも最大値が100点になります。
つまり、この「ウェイト」は「1%=1点」とみなすことができると考えています。
たとえばCLSでいうと、v6エンジンの頃はスコアがどれだけ悪くても、Lighthouseスピードスコアは最大で「5点」までしか下がらない。逆にいうとv6の頃はCLSを完璧に改修しても最大で「5点」しかスピードスコアは上がらないものでした。
これがv8では15%になったことで、CLSの評価がページスピードスコアに与える影響度が強まったかたちです。
過去の投稿で「CLSはウェイトが低いので改修優先度を上げられない」としていましたが、その時考えていた通り、重要度が増しました。
そろそろCLSの改修も視野に入れて対策されたほうが良いのかもしれません。
なお、優先度が上げられなかった場合でも比較的簡単にできる対策についてもご紹介していますので、よければご覧ください。
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