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検索エンジンを混乱させてみよう!その時何が起こるのか

この記事は約2分48秒で読めます

検索エンジンを混乱させる方法

先日、上司の紹介でとあるSEOセミナーに行ってきました。

その時にアメリカ人講師から聞いた話が面白かったのでご紹介します。

Googleで「Balloon」を検索

曰く「Balloon(風船)」という単語は彼が最も好きな言葉だそうです。その理由は検索エンジンを混乱させることができるから、だとかw

それを聞いたら試さずにはおれない。さっそく自分でも「Balloon」と検索してみました。

GoogleでBalloonを検索

するとこのように、様々な種類の情報が検索結果として返されました。
この画面には次のような情報が含まれています。

  • 「Baloon(風船)」のWikipedia(画面右 / 余談ながらこれはナレッジグラフ?アンサーボックス?)
  • 英語「Balloon」を自国言語(今回は日本語)にGoogle翻訳した結果(ナレッジカード)
  • 単語「Balloon」の意味が載っている辞書サイト(自然検索1位)
  • 「Balloon」という名前のiOSアプリの配信ページ(自然検索2位)
  • 「Balloon」という名前のSNSアカウント(自然検索4位)
  • 「Balloon」の画像検索(自然検索5位の下)

それぞれの情報に一貫性はなく、かなり乱雑に「これでもか」というほどいろいろな種類のリンクが網羅されています。

曰く、検索結果がこのように多角的な情報で溢れかえっている時は、「検索エンジンが混乱していて、検索した人がどんな意図だったかを掴めていない」のだそうです。

この人は「Balloon」を検索して何がしたいのか?

  • 見たい?
  • 話したい?
  • 作りたい?
  • 色は?
  • 数は?
  • それとも言葉の意味を知りたい?

といった、いわゆる「ユーザーインテント」を検索エンジンが理解できなかったため、「とりあえず知っていること(=インデックスされている情報)をありったけ出しておこう」と判断した可能性が高いとのことです。

「Balloons」と複数形にして再度検索してみる

今度は「Balloons」と、末尾にsをつけ複数形にしてみます。

するとこのたった1文字の違いで検索結果が大きく変化します。

GoogleでBalloonsを検索

自然検索順位としては、相変わらず辞書サイトやSNSが上位に存在しますね。

しかし、例えば画面右側のWikipediaへのリンクが入ったナレッジパネルは消失しましたし、Google翻訳も出現していません。

そして何より、先程は存在しなかったGoogle Mapのナレッジカードが最上段に表示されています

アメリカ人のセミナー講師の先生曰く、「アメリカでは風船を買う場合は必ず複数形の「Balloons」を使うため、これだけで検索エンジンはインテントをある程度絞り込むことができる」とのことでした。

つまり、複数形の「Balloons」が使われたことで「この検索者は風船を買おうとしている可能性が高い」と検索エンジンが判断し、その結果「バルーンショップ」が掲載されたGoogle Mapが最上段に登場。そして購買行動と関係ない「Google翻訳」と「ナレッジグラフ」が出現しなくなった、ということです。

たった1文字でユーザーインテントを掴める、とてもわかりやすい例だと思います。

僕はこれまで、検索結果に複数の異なるベクトルを持つ情報が同時に掲載された時は、単純に「複数のユーザーインテントが含まれている」と考えていました。

これからはナレッジカードやアンサーボックス(強調スニペット)、Googleショッピング等が同時に登場した時は、「これは本当にユーザーインテントの影響なのか?」を少しだけ疑ってみる必要があるかもしれません。

なぜなら、ただ単に検索エンジンが混乱していて「とりあえず知っていること(=インデックスされている情報)をありったけ出しておこう」と判断しただけかもしれないからです。この場合(おそらくですが)順番がアテにならない可能性が高いと思うので、その中のどれを誰がどのくらい求めているのかを検索結果から把握することは困難になると思います。

インテントが曖昧(または複数存在する)キーワードの代表格といえば、いわずもがなビッグクエリです。

さて、果たしてどこからどこまでが「複数のインテントに対応し、合致したユーザーの関心も高いビッグクエリ」となるのか、それとも「ただ単に検索エンジンが混乱しているだけ」となるのでしょうか。

検索ボリュームが同じだったとしても、この違いによってCTRやユーザーの行動は大きく変化しそうな予感がします。

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