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[GA]各種メディアとURLパラメータの作り方・使い方・アクセス解析方法

この記事は約4分29秒で読めます

SEMやメールマガジン、SNS運用などを行う場合、これらの経路からの流入を詳しく把握・分析するためにGoogleアナリティクスを使うことがあります。

ただ、デフォルトでは細かな分類ができないため、URLにある規則でもってパラメータを付与しているケースが多いと思います。

今回はURLパラメータの作り方と使い方をご紹介します。

構造を覚える必要ナシ!URLパラメータは速攻で作れる

こちらを使えばパラメータつきのURLをすぐに発行できます。

GoogleアナリティクスにもURLパラメータ生成ツールがありますが英語だし複雑なんですよね。

今回の目的はパラメータをつけたURLからのアクセス解析をGAで行うことなので、これで十分です。

必須パラメータは2つですがTomはいつも3つ使います。

  • ソース
  • メディア
  • キャンペーン名

です。

URLパラメータを作る

URLパラメータの作り方

最初に一番上の「ステップ1」より、パラメータを付与したいURLを入力します。

次に「ステップ2」にて3つのパラメータを作ります。

使うのは「キャンペーンのソース」「キャンペーンのメディア」「キャンペーン名」です。

終わったら青色の「送信」ボタンを押します。

パラメータが付与されたURL

するとこのように、パラメータが付与されたURLが吐き出されます。

このテキストボックスをクリックすると自動的に全選択されるので、コピペしやすいですよ。

今回はTwitterにURLを載せたかったので、「キャンペーンのソース」はtwitterとしました。

また、流入をテストするため自分で1回URLをクリックしておきます。

URLパラメータの見方

utm_sourceとかutm=mediumとかがGoogleアナリティクスで拾うカスタムキャンペーンになります。

今作ったURLには次の値が入っています。

  • utm_source=twitter
  • utm_medium=test
  • utm_campaign=2018-02-15test

URL生成ツールで指定した「キャンペーンのソース」がutm_source、「キャンペーンのメディア」がutm_medium、「キャンペーン名」がutm_campaignになるわけです。

特別こうしないといけないってルールはないと思いますが、できるだけわかりやすい値をつけるのが良いでしょう。

Google Analytics(GA)でトラフィックを確認する

GoogleアナリティクスでURLパラメータを拾う場所

今回使用するのはGoogleアナリティクスの「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」です。

先に説明しておくと、ここの「参照元/メディア」一覧に「utm_source(キャンペーンのソース)」と「utm_medium(キャンペーンのメディア)」が載ります。

セカンダリをディメンションを使って絞り込む

GAのセカンダリディメンションを使いキャンペーンを指定

参照元/メディアレポートを開いたら、画面中ほどにある「セカンダリディメンション」から「キャンペーン」を追加します。

作成したパラメータでURLが判別される

するとこのような表示になります。

左側の「参照元/メディア」部分に参照元(utm_source)とメディア(utm_medium)がスラッシュで区切られて表示され、隣の「キャンペーン名」にキャンペーン名(utm_campaign)が表示されます。

実際に流入が発生してからGAにデータが反映されるまで、数十分~数時間ほどかかる場合があります。
それでもデータが反映されない場合はGAの表示期間を確認してください。昨日以前とかになってませんか?

URLパラメータの入力規則についての補足

以上のように、GAでは「キャンペーンのソース(utm_source)」と「キャンペーンのメディア(utm_medium)」は同じ項目に表示されます。

これはたとえばGoogle AdWordsでリスティングとバナー広告を両方出す場合、どちらもソースがgoogleになる等の理由からだと思います。

この2つのパラメータは関連性を意識して作ると良いでしょう。

今回は考慮しないため詳しくは省きますが、リスティング広告用のURLはcpc、バナー広告用のURLはbanner、ディスプレイ広告用のURLはdisplay、SNSリンク経由ならsocialなどをつけるのが無難です。

広告以外のURLを作る場合、そのURLを設置する場所がひと目でわかる名前をutm_mediumに指定するとすると良いと思います。

またキャンペーン名(utm_campaign)は基本的に自由ですが、広告の場合はその広告を入れているキャンペーン名をそのまま入れることでキャンペーンごとに効果計測ができます。

それ以外の場合、Tomとしては作成日時を入れておくと区別しやすくていいかなと思います。

URLの自動変換や文字エンコードに注意

ただし短縮URLを使う場合、リダイレクトを挟む時にパラメータからの信号が途切れてしまうことがあるようなので挙動には注意が必要です。

主な場面ではTwitterは埋め込んだリンクを自動的にt.co形式の短縮URLにしますし、Facebookはリンク先ページが不適切と判断した場合自動的にl(m lmなど、使用するデバイスによって変化します).facebook.comにリダイレクトする場合があります。

SNS経由のデフォルトの参照元はリファラ

本来Twitterからの流入は t.co/refferal と分類されるはずですが、パラメータを適切に付与している場合はそちらが優先されるようです。ただ、どんな場合でも大丈夫かは検証が必要です。

日本語URLはエンコードされて長くなる
さらに注意点として、現在はURLに日本語(2バイト文字)を使うことは許容されていますが、それでもエンコードされます。またスペースも %20 などとエンコードされるため、これらを使う際は注意しましょう。GAで見る時に読みづらかったり吐き出されたURLがものすごく長いものになります。

URLパラメータの使い道

さて、ここまで説明してきたように、URLパラメータは主に広告を出す際に種類別に効果を計測する時に役立ちます。特に広告管理ツールでは記録しづらい売上(収益)データをキャンペーン別に見られるなど、メリットはけっこう大きいです。

しかし、パラメータの役割はそれだけではなく、たとえばコンバージョントラッキングを必要としていないブログなどでも活躍します。

主な使い道としては以下のようになります。

  • 外部の掲示板やSNSへの投稿時にパラメータをつけることで、「その(リンクが記載されている)ページや投稿経由で自身のサイトに辿り着いたセッション」を把握できる。
  • メールマガジンをはじめEメールを送信する際、本文内のリンクにパラメータをつけることで、「その(リンクが記載されている)メール経由で自身のサイトに辿り着いたセッション」を把握できる。

要するに「ここに貼ったリンクからどれだけの人が見に来ているのかな?」を知りたい時に活躍するわけです。

特定の投稿をタイムラインの一番上に固定している場合など、いろいろなケースで応用が効きますよ。

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